矯正治療はいつぐらいからが適しているのかよくご質問があります。
子供で乳歯が多数残っている場合には、取り外しのできる矯正装置により治療を行います。
インビザラインの治療には乳歯の残っている本数がだいたい4本以下(上2本、下2本)の状態が良いと思います。永久歯の生えそろった状態をきれいに揃えるためには、乳歯が抜け永久歯が生えた状態で、もう一度精密印象を採らなければなりません。
この作業が少ない方が治療期間が短くて済みます。これは精密印象をもう一度アメリカに送り、再度シュミレーションしてから製作し送ってきますので、どうしても期間がかかってしまいます。
しかし矯正治療の相談は早期の方が良いと思います。これは乳歯の歯並びが悪い場合には子供の顎の発育を阻害してしまう場合があるからです。そのような場合にはたとえ永久歯の一本だけ上と下が逆に生えてきている場合でも矯正しておいた方がよい症例などがあります。ですので早期の受診をお勧めします。
実際、矯正の相談に来られた時、あと2カ月でも早く来てもらえれば簡単に出来たのにという場合が結構あります。
永久歯がガタガタに生えてきていたり、子供の歯並びが良くないかな?と思ったらすぐ相談にいらしてください。乳歯から永久歯に生え換わる時期は顎の発育時期にもあたりますので、歯の移動速度が早く矯正治療の期間も短く済みます。
上の写真は実際の症例です。一本だけ歯が逆に生えてきてしまっていたので(赤丸の部分)取り外しのできる矯正装置を用いました。早期に治療していくことができたので、治療期間も短く済みました。ただ、今後の経過を見るために、ある程度定期的な検診は受けていただく必要があります。 |